エルツべルグロデオ

出典: Hp2-Wiki

エルツベルクロデオ(ErzbergRodeo)は世界的に有名なオフロードイベントで、オーストリア共和国シュティリアにあるアイゼンエルツアルプスのエルツベルク鉱山で1995年以降毎年開催されている。

目次

ロケーション

エルツベルク鉱山は中世から鉄鉱が採掘されている鉱山で、菱鉄鉱(世界最大の鉱床であるFeCO3)以外にも低鉄化合物が含まれている。大量に鉱石が採取されてきたために鉱山の大部分が削られ、広い山道や急斜面が至るところにでき、草木の全くない砂利と岩の原野が広がっている。このように多種多様なエリアと規模を併せ持つエルツベルク鉱山は現在ではオフロードの聖地となっている。しかし、現在の採掘量(年間約200万トン)では、鉱山の埋蔵鉱は2020年には採掘し尽くしてしまい、地域経済は低迷すると予想される。このような状況の中、オフロードバイクイベントに対する現地の政治家たちの協力は注目に値する。

イベント

エルツベルクロデオは、エントリーフィーも、招待費も、賞金もないのにもかかわらず、この4日間のイベントはヨーロッパ最大のエンデューロイベントに成長し、 アマチュアだけでなく世界のトップスターをも惹きつけている。このエンデューロイベントは5月または6月に開催され、2種類のルートを使用する。

-1日目~3日目:山頂付近までの約13kmのグラベル(ベストタイムは10分未満)
-4日目:悪名高きヒルクライム{崖(編集)}、岩山、ヘルプゾーン無し等の約35kmのヘア・スクランブル;セットアップはその都度変わる。(最速タイムは1時間半~3時間だが大変難しい)

イベントの標準プログラムは以下の通り:

  • 木曜日:-“キングクラス”(2005年~ 2気筒で2走して良いほうのタイムをとる)
-“ロデオ-Xエンデューロクロス”(モトクロスイベント。2008年からは木曜日も開催)
  • 金曜日:“アイアンロードプロローグ”第1走(クラス:2気筒以上(“デザートボンバー”)、ストリートバイク、スクーター、スモールバイク、レディースクラス、クワッド(2004年~単気筒ストリートバイククラス“スタンダードシングル”の代わりとして)
  • 土曜日:“アイアンロードプロローグ” 第2走(クラス:金曜と同じ。第1走タイムと第2走タイムの差が大きいライダーは原点。ベスト500は翌日の競技エントリー資格。
  • 日曜日:悪名高い“ヘア・スクランブル” 10列のスタートラインで各列に50人ずつ並んでスタート(制限時間は4時間、完走率は約5%)

過去のロデオと結果

2006年

ヘア・スクランブル

  1. David Knight
  2. Andreas Lettenbichler
  3. Cyril Despres

New: HP2が、BMW モータスポーツチームのGerhard Forster, Jimmy Lewis, Simo Kirssi, Christian Pfeifferでプロローグとキングクラスで初参戦。

リザルト

ランク プロローグ 1 プロローグ 2    キングクラス   
1   Simon Kirssi     Simon Kirssi    
2               Simon Kirssi
3            
4   Chris Pfeiffer     Chris Pfeiffer    
5           Chris Pfeiffer
6   Jimmy Lewis     Jimmy Lewis   Jimmy Lewis
8           Gerhard Forster
20   Gerhard Forster     Gerhard Forster    


New:BMWモータースポーツチームのHP2エンデューロライダーのゲルハルト・フォレスター、ジミー・ルイス、シモ・キルッシ、クリス・ファイファーがキングクラスとプロローグに初参戦 結果: 別途記載のない限りHPライダー

2007年

第13回エルツベルク・ロデオにおける主催者の統計:ライダー1,376人、報道関係者約250人、観客2万人

New:ロデオXエンデューロクロス

2007年 ヘア・スクランブル チェックポイント15(雷雨のため2時間58分後に中止):

  1. Tadeuz Blazusiak、ポーランド、借りたKTM
  2. Tom Sager、イギリス、KTM
  3. Juha Salminen、フィンランド、KTM
  4. Wayne Braybrook、イギリス、GasGas
  5. Paul Edmondson、イギリス、Suzuki
  6. Gerhard Forster、ドイツ、Beta
  7. Paul Bolton、イギリス、Honda
  8. Marco Tarkkala、フィンランド、KTM
  9. Kyle Redmond、米国、KTM
  10. Ralf Scheidhauer、ドイツ、KTM
  11. Rudi Pöschle、オーストリア、KTM
  12. Markus Jackson、イギリス、KTM
  13. Ralf Dennenmoser、ドイツ、Beta
  14. Erich Brandauer、オーストリア、 Husaberg
  15. Hansi Leitner、オーストリア、GasGas
  16. Rene Dietrich、ドイツ、KTM
  17. Darryl Curtis、南アフリカ、KTM
  18. Marty Halmazna、カナダ、KTM
  19. Alex Antor、アンドラー、KTM
  20. Klaus Martinjak、オーストリア、GasGas
  21. Justin Wilson、イギリス、 KTM
  22. Roland Sailer、オーストリア、KTM

Cyril Depres: CP 7でリタイヤ

シモ・キルッシはHP2でCP5まで到達(!) 技術トラブルを抱えたGX450のクリス・ファイファーとアンドレアス・レッテンビヒラーは、プロローグ第2戦目に8位にランクダウン。総合結果も同順位。  キングクラス:(2戦の)総合結果 別途記載のない限りHPライダー

その他

2008年

5月23日~25日(第14回エルツベルクロデオ)(金曜日と土曜日にアイアンプロローグ、日曜日にヘア・スクランブル)経験が浅いライダーのために“難易度の低い”ルート、プロのライダー用に難関ルートも設定。

ヘア・スクランブルの3日前に、トレーニングを目的としてヒルクライムと同様にエンデューロクロスも開催(今回初)。

2008年のロデオXエンデューロクロスは3クラスに分ける

責任者:

  • 主催:Motorsportverband ASKÖ MSA
  • 運営:カール・カトチ(MSA社長)
  • スポンサー:RodeoX GmbH, ORF SPORT, KTM, RED BULL, TELEKOM, シュタイアーマルク州
  • マスコミ連絡先:Agentur Artcore, Himberg

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