Bokkura Expedition では、クレッパー純正の3種類の帆(セイル)を取り扱っています。

  • 位置の低い「ドリフト・セイル」
  • フルセーリング・セット「S1」
  • フルセーリング・セット「S2」

また、これらに加えて、ドイツ「Kajaksegeln 3.0」社のアウトリガーとセイルも取り扱っています。(「Kajaksegeln 3.0」社の商品を紹介する日本語ウェブサイトを現在準備中です。暫くの間は Bokkura Expedition へお問い合わせいただくか、www.kajaksegel.deをご確認ください。)


ドリフト・セイル

クレッパーの「ドリフト・セイル」は、側方90°近い角度からの追い風まで対応した帆です。通常はアウトリガーを必要としません。短めのマストで使用し、セイルのほとんどの面を非常に低い位置で張ります。このため、船体が比較的細いトランプや アエリウス I でも、側方からの風と波に対して高い安定性を保つことができます。1.7平方メートルと他の補助セイルよりも大きいため、小風でも アエリウス I と アエリウス II でセイリングを十分に楽しめる推力を発揮します。

また、扱いやすさも魅力の一つです。帆は下ろしやすく、ある程度波が立つ水上でも、マストを外して船体の中に収納することができます。軽くて、収納スペースも小さいため、多くの荷物を積んだツーリングでも気軽に持参し、風向きがいい時にセイリングを楽しむことができるアイテムとなっています。

高い安定性と簡単かつ安全なハンドリング性をもった「ドリフト・セイル」は、外洋も含めて、すべての海のフィールドにおすすめのセイルです。

取り付け可能なボートとフィールドの組み合わせ

  • 取り付け可能なカヤック: トランプ, アエリウス I, アエリウス II
  • おすすめのフィールド:湖、外洋を含めたすべての海

フルセーリング・セット「S1」

フルセーリング・セット「S1」には、背の高いマスト、大きめのジブ・セイル、ブームの付いたメイン・セイルが含まれています。また、横方向のドリフトを減らすために2枚のリーボードが付いています。

「S1」のマストは背が高く、横風や波で傾いた状態で使用すると、「てこ」の原理によりカヤックがさらに傾き、転覆する恐れがあります。このため、アエリウス I で使用する場合は必ずアウトリガーを別途装備してください。また アエリウス II と XXL と組み合わせて使用する場合は、海上ではアウトリガーが必要となります。

面積はジブ・セイルとメイン・セイルをあわせて2.5平方メートルあるため、至軽風でも十分推力を発揮します。アウトリガーを装備した アエリウス II または XXL では、波の状況によって軟風か和風(ビューフォート風力階級3-4の秒速3.3~8.0)までセイリングが可能です。

「S1」はジブ・セイルもメイン・セイルも比較的下ろしやすい仕組みになっていますが、水上に浮かんでいる状態でマストを外すのは、アウトリガー付きアエリウス II または XXLで、かつ荒れていないコンデイション時に限られます。

取り付け可能なボートとフィールドの組み合わせ

  • 小さい湖: アウトリガーを装備した アエリウス I
  • 小さい湖: アエリウス II / XXL
  • 大きい湖と近海:アウトリガーを装備した アエリウス II / XXL

参考

アエリウス II(ダブル艇に一人乗り)+ジブセイルでセイリングする様子を撮影した動画です。横後ろからやや強い風が吹いていたため、最初からメインセイルは張らずジブだけで帆走。それでも十分に進みました。


フルセーリング・セット「S2」

フルセーリング・セット「S2」には、背の高いマスト、大きめのジブ・セイル、ブームとギャフを備えたメイン・セイルが含まれています。また、横方向のドリフトを減らすために2枚のリーボードが付いています。大きなジブと背の高いマストは「S1」と同じですが、メイン・セイルはさらに大きく、約5メートルの高さまで広がります。総帆走面は4.5平方メートル、見た目は最も美しいデザインを誇っています。

また、そのマストの高さとセイルの大きさのおかげで非常に大きな推力を発揮します。アエリウス II または XXL に取り付けた場合、微風でも十分に帆走ができ、アウトリガーを装備した アエリウス II または XXL では、波のコンディションによって軟風(ビューフォート風力階級3の秒速3.3~5.5メートルの風)から安定した和風(ビューフォート風力階級4の秒速5.5~8.0メートルの風)までセイリングが可能です。

逆にその大きさにより、転覆の危険性も「S1」より高くなります。安全のため、海上で アエリウス II と アエリウス XXL と組み合わせて使用する場合には必ずアウトリガーも装備してください。なお、アエリウス I での使用には適していません。

ジブ・セイルは比較的下ろしやすい仕組みになっており、メイン・セイルも面積の半分に縮められるようにリーフ用の紐が用意されています。ただし、風の条件によってはセイルを下ろす作業が容易でない場合があり、またメイン・セイルを下ろすと多少パドリングの支障になります。

一般に「S2」は弱く安定した風の条件に適しており、中小の湖や、避難が素早くできる近海の使用に向いたセイルです。また、その構造のため、操作に多少の練習や経験が求められ、2人乗り(XXLの場合は3人まで)での使用が最適です。海では、ジブ・セイルとメイン・セイルをフルで張っている状態よりも、メイン・セイルを縮めたり、ジブかメインを完全に下ろした状態のほうが場合によっては多くなるかもしれません。

取り付け可能なボートとフィールドの組み合わせ

  • 小さな湖かつ軽い風:アエリウス II / XXL
  • 大きな湖と沿岸海かつ非常に穏やかな風:アウトリガーを装備した アエリウス II / XXL

Kajaksegeln 3.0 社のアウトリガーとセイル

Kajaksegeln 3.0 は、フォールディングカヤック用のセイリング・リグ(帆装)とアウトリガーを専門とするドイツのメーカーです。海上でのセイリングやカヤック・セイリングのレースにも使われる、高品質なカヤック・セイリング装備を製造しており、クレッパーの アエリウス II との組み合わせに最適です。Kajaksegeln 3.0 の商品を紹介する日本語ウェブサイトを準備中ですので、暫くの間は Bokkura Expedition へお問い合わせいただくか、www.kajaksegel.deをご確認ください。